望まれぬ花嫁は祖国に復讐を誓う
 ピリッとした感覚に気付く。それを感じたのは右手の人差し指。小刀で切りつけた傷がある。傷口はぴったりとくっついていて、血を流すようなことをしていないが、ただ微かに痛みが残るという程度。だがその痛みは、あの出来事が夢ではないと思わせるには十分なものであった。
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