望まれぬ花嫁は祖国に復讐を誓う
義姉の元夫。あの人は、妻を失ったにも関わらず、淡々と公務をこなしているらしい。そろそろ後妻をという話もあがっているようだが、今は公務が忙しいとかなんとか言い訳をして、それを後伸ばしにしているとか、いないとか。
「カレン。体調は、いいのか?」
レイモンドは、少し膨れているカレンの下腹部に視線を向けて問う。
「ええ」
答えるカレンは、下腹部に手を添える。メアリーは一礼して、そっとその場を去った。レイモンドはカレンの肩を抱き寄せると、カレンが添えている下腹部の手の上に、自分の手を重ねた。
「これから生まれてくる命が、二つの国を繋ぐ架け橋になってくれることを願う」
レイモンドは呟くと、見上げるカレンの唇にそっと自分のそれを重ねた。
【完】
「カレン。体調は、いいのか?」
レイモンドは、少し膨れているカレンの下腹部に視線を向けて問う。
「ええ」
答えるカレンは、下腹部に手を添える。メアリーは一礼して、そっとその場を去った。レイモンドはカレンの肩を抱き寄せると、カレンが添えている下腹部の手の上に、自分の手を重ねた。
「これから生まれてくる命が、二つの国を繋ぐ架け橋になってくれることを願う」
レイモンドは呟くと、見上げるカレンの唇にそっと自分のそれを重ねた。
【完】


