幼馴染大和君の執着愛~俺の最愛の番~
「え?わたしがですか?」

「斎藤さんって蓮常寺くんと同じマンションだったわね?」

「は、はい「プリント持ってって欲しいのよ、もう休んで一週間になるしついでに様子を見てきてくれると助かるんだけどな」

「はい、わかりました」


一週間か・・・・そんなに休んでるなんて具合でも悪いのかな
いったいどうしたんだろ?そういえば校内がやけに静かなような気がしてたけど
気のせいじゃなかったんだ・・・・
なんとなく会いたくないなって思いと会いたいって思いがせめぎ合って不思議な感じがする、まあプリントだけ渡して帰ろ
軽く考えていた・・・・そう軽く考えていた
まさかあんなことが起きるなんて・・・・




「う~ん出ないな、いないのかな」


呼び鈴を鳴らしても出ない
大和君のマンションドアの前であたしは悩みに悩んでいた
どうしよ・・・・集合ポストに入れてこようか
そう思って帰ろうとした瞬間ガチャリとドアが開いた
黙って見つめること数十秒
えっと・・・・・どうしよう!?どうすればいい?
あ、えっと


「なに?なんか用?」

「先生に頼まれてプリント持って来たんだけど」

「あ~なに?宿題?俺さあ今忙しくてそれどころじゃないんだけど」


「え?でも先生から頼まれて「眼鏡ちゃんがやっといてくんない?」


・・・・・はい?眼鏡ちゃん?
ってあたしのことか!?っていうかいつの間にあたしは眼鏡ちゃんになったんだ
そりゃあ眼鏡はかけてるけどさ眼鏡かけてるから眼鏡ちゃんって・・・・
まあ眼鏡ブスよりはいいけど、今、問題なのはこのプリントだし!!


「大和君それはちょっと「大和~昼ごはんまだ食べてないよ」

「ばあちゃん!!ちょ・・・・今行くから・・・・!ちょっと待ってて」


玄関に出てきた一人の白髪のおばあちゃん
髪をひとつにまとめて小柄なおばあちゃんだった
・・・・・え?ピンクのふりふりワンピースを着てる
それ夏物だよね?寒くないのかな
かなり薄着だよね・・・・明らかに夏物のワンピースを着ているおばあちゃん
今はもう10月も半ば秋も深まって夏物の服はかなり寒いんじゃ?
それに可愛いけど・・・・・確かに可愛いけど
外でこれを着ているおばあちゃんを見たらみんな振り向くかなって思った
10代の女の子が着ているようなワンピース
違和感が頭の中を過った
このおばあちゃんもしかして・・・・・


< 13 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop