幼馴染大和君の執着愛~俺の最愛の番~
「あら?お客様?大和、中に入ってもらったら?」

「ばあちゃん出てくんなって言ったろ!」

「でも、お腹空いちゃったし」

「わかったから!!あ、プリント適当に置いといて・・・・・」


と、大和君が言ったその瞬間玄関先で大変なことがおきた
おばあちゃんがその場で粗相をした
そう、おしっこをしてしまったのだ


「悪いな・・・・・ごめん」


「いいよ・・・・」


「いや、だってまさかこんな事・・・・・」


「仕様がないよだっておばあちゃん認知症なんでしょ?赤ちゃんと一緒だってお母さんが言ってた」


そうなんだ、同居している大和君のおばあちゃんは認知症らしい
お母さんは仕事で忙しくほとんどこのマンションには帰ってきていないらしい
認知症になったのはつい最近らしくここ最近は大和君が面倒を見ているんだとか
っていうか高校生の息子に認知症のおばあちゃんの面倒って・・・・
流石に無理があるよ、学校だってあるしこのまま休んでたら勉強だって遅れるし
いいことないよ・・・・いったいどうすれば?


「お母さんに聞いてみようか?看護師さんしてるからいい預け先しってるかも」

「いや・・・・今日は頼んでたヘルパーさん来れなくなって俺が面倒みることになっただけだしお前にこれ以上迷惑かけらんねえ」


「もう充分迷惑かけられてるけどね」



玄関先を大和君と二人で拭き掃除をしながらこんなことを話していた
まさかこんなことになるとは・・・・・
軽く冗談を言って笑わせようとしたけど彼は本当に申し訳なさそうに謝ってばかりでこっちが申し訳なく思うくらいだった
いつもの俺様大和君は何処へやらって感じ
でも大和君おばあちゃんとふたり本当に大変そうだった
掃除をしながらおばあちゃんのことをちらちら見ていて片時も目を離さない
彼によると時折自分でおむつを脱いでしまう時があるんだとか
ああ、認知症って本当に大変


それからお腹が空いたというおばあちゃんにご飯を食べさせた
ご飯はもっぱら冷凍食品らしくなんだか寂しい食事で冷凍チャーハンだったから
適当に野菜スープを作って食べさせてあげた
だって栄養のバランス悪いしね
まあとにかく大和くんちはモデルルームかと思うほど綺麗だったけどなんだか物凄く寒々しい部屋だった
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