舞台の上で輝いて
思っている事をちゃんと言葉にして伝えられた。
一気に話して、落ち着いたら、どうしても聞きたい事を今聞いても良いかな?と、心がムズムズしてきた。
嫌ではないんだけど、というかむしろ嬉しいんだけど、だけど、何故突然?の疑問。

「あの〜、ひとつ質問しても良いですか?」

「もちろん。何?」

「今日のリハーサル直前から、私の事を名前呼びになっていたので、どうして急にそうなったのかな?と疑問に思って。」

ついに聞いた。
朝からの私をプチパニックに陥らせた理由が知りたい。

「あ、嫌だった?」

「いえいえ、全く嫌じゃないです。ただ理由が知りたくて。」

結城さんはクスッと笑ってから笑顔で答えた。

「そうやって改まって聞かれると困るんだけど、ただそう呼びたかったから。それだけなんだよね。名前で呼ばれるの迷惑?」

もう頭をこれ以上振れないくらい沢山振りながら

「嫌でもないし、迷惑でもないです。ちょっと驚きましたけど…」

「それならこれからは下の名前で呼ばせてもらうね。僕の事も拓也って呼んでね。」

またまたサラッとすごい事を言ってくる。

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