舞台の上で輝いて
「やっ…、いやっ…それはちょっとハードルが高すぎます。」
自分で顔が赤く茹でだこの様になっているのが分かる。
頭の中で呼んでみる。
(拓也さん…拓也さん…拓也さん…)
やっぱり無理。

「慣れたら平気になるよ。
ほら、今試しに呼んでみて。」

「……」

「呼んで欲しい。お願い。」

王子さまスマイルでそんなお願いしないでほしい。
その笑顔を前に嫌なんて言える訳ない。

「…拓也…さん」

消え入りそうな、小さな声で呼んでみる。

「ありがとう。凄く嬉しいよ。これからはそうやって呼んでね。」

めちゃくちゃ強引なんだけど、優しい雰囲気、とびきり上等な笑顔で言われると断れない。

「はい。」

あー、私、そんな事OKしちゃって良いの?
でも断れないし…

「良かった。明日から楽しみだ。
リハーサルも頑張ろうね。」


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