舞台の上で輝いて

ゆりは小さな声で話していたので、私だけしか聞こえてないと思っていた様で、顔を真っ赤にして

「はい。頑張ります。」

やっぱり小さな声で答えてた。
麗奈さんは私の方を向いて、

「昨日の橘さんのオデット、素晴らしかったわ。同じダンサーとしてグッとくるものがあったわ。音の取り方とかも勉強になったわ。
今までもちゃんとバレエと向き合ってきたつもりだけど、私も、もっともっと極めたいと思ったわ。

本番まで後1か月頑張ってね。」

その顔は、なんか付き物が落ちたようなスッキリとした凛としたものだった。

「ありがとうございます。」

麗奈さんの気持ちがとても嬉しい。
私も更なるスイッチが入った。
まずはこのクラスレッスンを通して今日の身体の調子を見極めて、午後のリハーサルに臨もう。

私の中で、ダンサーとして、今までよりもより強い思いが芽生えてくるのを感じた。
これがタイトルロールに名前を連ねる者の自覚というのだろうか…。


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