舞台の上で輝いて
遂に公演初日。
初合同リハーサルの日以外はレッスン後に拓也さんと出かける事もなく、バレエに心血を注いだ。
充実した1か月だった。
拓也さんとの絆もどんどん深く太くなっていくのを感じた。
呪いで一緒に白鳥にされてしまった乙女達、呪いをかけたロットバルト、4羽の白鳥、2羽の白鳥、ナポリの踊り、チャルダッシュ、マズルカ…
舞台には王子とオデット以外にも沢山の役がある。
その役の人たちとも心を通わせて練習出来た。
舞台の上でオデットとして生きる‼︎
開演を知らせるブザーが鳴り響く。
指揮者がオーケストラピットに入る。
観客にお辞儀をする。
拍手が聞こえる。
オーケストラがチャイコフスキーの有名な白鳥の湖のメロディーを奏で始める。
幕が上がる。
そこは白鳥の湖の世界。
オデットのいる世界。
白鳥が羽ばたく…
ラストシーン、神様のお陰で生き返ったジークフリート王子とオデットは手を取り合って寄り添って生きていく。
観客に背を向け、舞台の奥へと2人で歩いてゆく。