きらきら
「えみっ!!早く起きなさい!!本気で遅刻するって!!」


そんなお母さんの声で目覚めた。

昨日からあたしも高校生です。

入学式だった昨日も無事終わった。

不安もあるけど楽しみがいっぱいの今日。


「えぇ?!」


時計を見ると8時20分を指している。

遅刻限界まであと10分…


あたしは急いでまだ新しい制服を着る。

朝ご飯は我慢。

食べたいけど我慢…


そしてまた急いで家を出た。


「おっせーよ」

そう言って自転車の後ろをさす。


あたしはすぐに自転車の後ろに乗っかった。


「せい!!速く速く~遅刻するよ~!!!」

「うるせ~よ!お前が遅かったんだから仕方ないじゃん」

「遅刻したらせいのせいだからね!!」


学校の門には棒を持った恐そうな先生。

まだチャイムは鳴ってない。


せいはすごい速さでその先生の横を突破。


「セーフッ」


重なる声。

思わず二人で笑った。


そんなことをしている内にチャイムが鳴った。


「あああああ!!!」


叫びながらダッシュで入っていった教室。

もちろん遅刻なわけで、先生には少しだけ怒られた。


クラスのみんなの注目も浴びてちょっと有名になったあたし達。


「明日はちゃんと起きろよっ」

そう言われたけど、あたしは笑ってごまかした。


怒られちゃったけど楽しかったから。
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