結ばれないはずが、冷徹御曹司の独占愛で赤ちゃんを授かりました
「重大な病気ではなさそうなのですが……念のため、産婦人科に行くようにと」
「え……」
一瞬、龍一の頭も真っ白になった。その言葉の意味するところがすぐにはのみ込めなかったのだ。
だが、あらためて見ると、凛音は少し痩せた。もとから華奢なのに、このままでは消えてなくなってしまいそうだ。
(つわり? それで痩せたのか?)
龍一はともかく凛音を安心させようと、ゆっくりと語りかける。
「なら、すぐに診てもらおう。俺もついているから」
水無月病院には産婦人科も入っている。今診察してくれた内科のドクターがすぐにそちらに連絡を入れてくれたようだ。
産婦人科医の診察を受けている彼女を待つ間、龍一は組んだ腕に顎をのせて、じっと考えていた。
(もしそうなら、タイミング的にもどう考えても、俺との子だ)
凛音に男の影がないことなんて龍一が誰よりも知っている。
どのくらいの時間が経ったのだろう。ふと気がつくと、目の前に凛音が立っていた。
彼女の顔を見ただけで、結果がどうだったのかわかる。
驚愕と困惑、だがその奥に彼女は静かな決意を秘めていた。
「え……」
一瞬、龍一の頭も真っ白になった。その言葉の意味するところがすぐにはのみ込めなかったのだ。
だが、あらためて見ると、凛音は少し痩せた。もとから華奢なのに、このままでは消えてなくなってしまいそうだ。
(つわり? それで痩せたのか?)
龍一はともかく凛音を安心させようと、ゆっくりと語りかける。
「なら、すぐに診てもらおう。俺もついているから」
水無月病院には産婦人科も入っている。今診察してくれた内科のドクターがすぐにそちらに連絡を入れてくれたようだ。
産婦人科医の診察を受けている彼女を待つ間、龍一は組んだ腕に顎をのせて、じっと考えていた。
(もしそうなら、タイミング的にもどう考えても、俺との子だ)
凛音に男の影がないことなんて龍一が誰よりも知っている。
どのくらいの時間が経ったのだろう。ふと気がつくと、目の前に凛音が立っていた。
彼女の顔を見ただけで、結果がどうだったのかわかる。
驚愕と困惑、だがその奥に彼女は静かな決意を秘めていた。