天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!2
侯爵との出会いは、ミリエラも変えたようだ。この幸せがいつまでも続けばいいと、ニコラも祈らずにはいられなかった。
◇ ◇ ◇
一泊二日の野営訓練を終え、カークとオーランドが帰って来た翌日。
ディートハルトは元気いっぱいな様子で姿を見せた。彼の手には、ずっしりとした革袋がある。
「これで、練習に使える魔石が増えたね」
「俺も俺も!」
昨日帰ってきた直後も見せてくれたと言うのに、カークは再び魔石の入った革袋を取り出した。
カークはえへんと胸を張り、ディートハルトは魔石の入った革袋を差し出して微笑んだ。
ふたりとも革袋はぎっしりで、どれだけの数の魔物を倒してきたのだろうとびっくりさせられるほどだ。
「とはいえ、父上がくれた分も入ってるんだよな」
「僕も。ヴィルギルが分けてくれたよ」
ふたりとも、自己申告してくるあたり正直者である。
ヴィルギルとは、ディートハルトの側仕えの名である。じいやのような仕事の人なのかと思っていたら、魔物退治まで同行していたとは。穏やかな外見からは想像もしていなかった。
「そんなことより、早く、お話聞かせてよ!」
◇ ◇ ◇
一泊二日の野営訓練を終え、カークとオーランドが帰って来た翌日。
ディートハルトは元気いっぱいな様子で姿を見せた。彼の手には、ずっしりとした革袋がある。
「これで、練習に使える魔石が増えたね」
「俺も俺も!」
昨日帰ってきた直後も見せてくれたと言うのに、カークは再び魔石の入った革袋を取り出した。
カークはえへんと胸を張り、ディートハルトは魔石の入った革袋を差し出して微笑んだ。
ふたりとも革袋はぎっしりで、どれだけの数の魔物を倒してきたのだろうとびっくりさせられるほどだ。
「とはいえ、父上がくれた分も入ってるんだよな」
「僕も。ヴィルギルが分けてくれたよ」
ふたりとも、自己申告してくるあたり正直者である。
ヴィルギルとは、ディートハルトの側仕えの名である。じいやのような仕事の人なのかと思っていたら、魔物退治まで同行していたとは。穏やかな外見からは想像もしていなかった。
「そんなことより、早く、お話聞かせてよ!」