天才幼女錬金術師に転生したら、冷酷侯爵様が溺愛パパにチェンジしました!2
 こんな大きな魔石となると、大型の魔物ではないだろうか。目を丸くしているミリエラに、ディートハルトはその魔石を押しつけた。

「これは、ロックボアって言われてる魔物の魔石なんだって。あまりにも大きな蛇だったからびっくりしてしまったよ」
「そんな大きな魔物! 危険じゃないの!」

 ああ、やっぱり危険だったのだ。無事に帰ってきて本当によかった。こんな大きさの魔石を体内に持つ蛇だなんて、巨大すぎる。

 ミリエラの心配をよそに、ディートハルトは首を横に振った。

「僕とカークは、護衛と一緒に鉱山の外で待機だったよ。オーランドとうちの騎士が協力して倒した──んだって」
「見学したいって言ったけど、父上がダメだって言うからおとなしくしてた」

 ふたりとも、かなり危険だったことに気づいていないのだろうか。これだけの大きさの魔物となると、人間だって食べてしまうに違いない。

(この世界に生きている以上、魔物の存在は避けては通れないんだろうけれど)

 ミリエラの知っている世界と違い、この世界には精霊が存在し、魔術が存在する。それに、魔物だって、この世界で生きていることにはかわりがないのだ。

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