カモフラ婚~CEOは溺愛したくてたまらない~
蒼空と私の初めてのキス。
結婚式の時の誓いのキスは頬で誤魔化してしまったから、こうして二人の唇が触れ合うのは初めてのことだった。
ふわりとアルコールの香りがする吐息は、私の羞恥心をかき消してしまいそうになる。
僅かに開いた隙間から、熱くなった蒼空の舌が侵入してくるのを感じた。
自分の舌先で熱を感じれば、それは艶めかしくゆっくりと音を立てて絡み合う。
ふと脳裏に過るのは、どうしてこんなことになってしまっているのかということ。
蒼空と私は恋愛して結婚したわけじゃない。
どちらかと言えば強制婚といえるのではないだろうか。
にもかかわらず、今私は完全に蒼空を受け入れようとしている。
口内で蠢く熱さえも心地よいと感じてしまっているほどに。
絡むほどに聞こえる淫音に、私はすっかり取り込まれているようだ。
蒼空の温かい手が私のスカートをたく仕上げ、優しく腿を撫でた。
触れた指先がくすぐったくて、私は軽く身を攀じる。
しかし蒼空は私の腿を小脇に抱えて意地悪そうに笑った。
その笑みさえも私の気持ちを昂らせるのだからたまらない。
先を望んでしまった私とは裏腹に、蒼空は私からすっと体を離すとスカートの裾を整えた。
「せっかく由華ちゃんがいい顔してくれてるけど、今日はここまで。お楽しみは取っとくよ」
呆気にとられた私の頬に、蒼空は優しく口付けた……。
結婚式の時の誓いのキスは頬で誤魔化してしまったから、こうして二人の唇が触れ合うのは初めてのことだった。
ふわりとアルコールの香りがする吐息は、私の羞恥心をかき消してしまいそうになる。
僅かに開いた隙間から、熱くなった蒼空の舌が侵入してくるのを感じた。
自分の舌先で熱を感じれば、それは艶めかしくゆっくりと音を立てて絡み合う。
ふと脳裏に過るのは、どうしてこんなことになってしまっているのかということ。
蒼空と私は恋愛して結婚したわけじゃない。
どちらかと言えば強制婚といえるのではないだろうか。
にもかかわらず、今私は完全に蒼空を受け入れようとしている。
口内で蠢く熱さえも心地よいと感じてしまっているほどに。
絡むほどに聞こえる淫音に、私はすっかり取り込まれているようだ。
蒼空の温かい手が私のスカートをたく仕上げ、優しく腿を撫でた。
触れた指先がくすぐったくて、私は軽く身を攀じる。
しかし蒼空は私の腿を小脇に抱えて意地悪そうに笑った。
その笑みさえも私の気持ちを昂らせるのだからたまらない。
先を望んでしまった私とは裏腹に、蒼空は私からすっと体を離すとスカートの裾を整えた。
「せっかく由華ちゃんがいい顔してくれてるけど、今日はここまで。お楽しみは取っとくよ」
呆気にとられた私の頬に、蒼空は優しく口付けた……。