恋した先輩には病みがある!?
「もちろんです!まず必要最低限人の名前を呼ばない。次に斗愛くん以外に懐かない。それからそれから、斗愛くんにたくさん好きだと伝える!この三つです!どうですか!?」


自信満々にきらきらとした目を向けると、斗愛くんは戸惑っていました。

でもそこには恋桃に対するマイナスな感情は込められていなかったので、提案自体は悪くないはずです。

じゃあなぜ複雑そうな顔をするのでしょう。


「・・・恋桃は、それでいいの?」
「? いいから言っているんですよ?」
「じゃあいいんじゃない?」


!!

斗愛くんは恋桃に期待するようにそう言いました。

昨夜一生懸命考えてよかったです!

斗愛くんの許可を得たところで今日から実践します。


「俺のためにありがとね」
「いえいえ!斗愛くんには嫌な思いをしてほしくないので!」


ニコーっと笑うと斗愛くんの口角が控えめに上がりました。

< 73 / 120 >

この作品をシェア

pagetop