明日には居ない君の物語
「それで?なんで要がいるの」

私がそう言うと、要はニヤッとする。

「だって、あなたたち付き合ってるんでしょ?別にうちに居たって何もおかしくないじゃない〜!それに涼香が昨日倒れたから心配して来てくれたのに」

「え、なんでお母さん知ってんの…?」

まさか、お母さんまでエスパー!?

「俺が言ったんだよ。つーか、今おばさんの事までエスパーだと思っただろ」

げっ

「なんでわかるの!?」

「顔に書いてる」

えっ!

私そんな顔に出やすいの!?

「本当に涼香は顔に出やすいから、何考えてるかすぐわかっちゃうのよね〜♪」

「いやいやいやいやいや、なんでお母さんそんな楽しそうに言うの!」

「だって、1人娘の色恋話よ?楽しくないわけないじゃない〜」
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