孤高の脳外科医は初恋妻をこの手に堕とす~契約離婚するはずが、容赦なく愛されました~
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僕が女を避けるのは、苦手だからとかそんな生温い理由じゃない。
女は信用に値しない。
端的に言うと、嫌いだからだ。
物心ついた頃はそんなこともなく、近所に住むクラスメイトの女子とも普通に遊んでいたから、こうなった境は中学時代と自覚している。
僕は周りの他の子供と比べて、身体的な発育が遅かった。
一般的に、女子の方が成長が早いのもあり、いつどの時代を振り返っても、僕より背の高い女子生徒が圧倒的に多かった。
中学に入学した頃は、背の順で並ぶと大抵小さい方から一番か、よくて二番目。
成長期に入り、背を伸ばしたい一心で食欲旺盛になったものの、縦には伸びず、横に横にと体積が増え続けた。
体型を理由にしてはいけないが、人と関わるのも億劫になった。
最終学年になった時、僕はクラスに友達もいない、休み時間も一人自席で勉強をして過ごす、むさい上に陰気で暗い男になっていた。
そういう僕は、『害』だったのだろう。
どのクラスにも一人や二人や三人は必ずいる、中心的存在の女子グループに目をつけられた。
『ガリ勉キモデブ』というあだ名で呼ばれ、執拗に絡まれた。
『霧生、あんたさあ。休み時間まで一人でガリガリ勉強して、学校になにしに来てんのお~?』
僕が女を避けるのは、苦手だからとかそんな生温い理由じゃない。
女は信用に値しない。
端的に言うと、嫌いだからだ。
物心ついた頃はそんなこともなく、近所に住むクラスメイトの女子とも普通に遊んでいたから、こうなった境は中学時代と自覚している。
僕は周りの他の子供と比べて、身体的な発育が遅かった。
一般的に、女子の方が成長が早いのもあり、いつどの時代を振り返っても、僕より背の高い女子生徒が圧倒的に多かった。
中学に入学した頃は、背の順で並ぶと大抵小さい方から一番か、よくて二番目。
成長期に入り、背を伸ばしたい一心で食欲旺盛になったものの、縦には伸びず、横に横にと体積が増え続けた。
体型を理由にしてはいけないが、人と関わるのも億劫になった。
最終学年になった時、僕はクラスに友達もいない、休み時間も一人自席で勉強をして過ごす、むさい上に陰気で暗い男になっていた。
そういう僕は、『害』だったのだろう。
どのクラスにも一人や二人や三人は必ずいる、中心的存在の女子グループに目をつけられた。
『ガリ勉キモデブ』というあだ名で呼ばれ、執拗に絡まれた。
『霧生、あんたさあ。休み時間まで一人でガリガリ勉強して、学校になにしに来てんのお~?』