"密"な契約は"蜜"な束縛へと変化する
「萌実さん、身体は大丈夫ですか?」

初めて身体を重ねた後、私は秋吾さんに腕枕をしてもらっている。

「はい、大丈夫です」

恥ずかしいので秋吾さんの顔がまともに見れず、背を向けていた。胸元にはいくつか赤い蕾がつけられていて、他の場所にもつけられているような気がしている。

秋吾さんは勉強してきたと言っていたが、初めてにしては、そう感じさせないものがあった。繋がれた時は最初は痛かったけれど、次第に痛みは薄れていったし、その前だって、あんなに……!

「萌実さん、どれが良いか分からなくて、コレを三箱買ってきてしまったんです。余裕がなくて結局は適当に使ってしまいましたが、コレは自宅にしまっておいても良いでしょうか?」

コレとは避妊具のこと。合計三十個以上ある。

「ま、また使うかもしれないから……それで良いんじゃないですか!」

先程までの甘々な秋吾さんから、いつもの秋吾さんに戻っていた。

「そうですよね、今日は終わりではなく、始まりですからね。不躾なお願いですが、もう一度、しても良いでしょうか? 萌実さんの可愛い姿をもう一度見たいです」

答える間もなく、秋吾さんは私の身体に手を伸ばしていた。

翌日、奏さんカップルに会った時に、

「秋吾、どうだった? 練習させてやるって言ったのに、断ったんだよ、アイツ。ちゃんと出来た?」

と奏さんにこっそりと聞かれる。私の顔は耳まで真っ赤になり、火が出そうだった。その後、直ぐに彼氏さんに捕まえられた奏さんは、彼氏さんを見ながら、とても幸せそうな顔をしていた。
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