囚われの令嬢と仮面の男
腰を上げて土だらけの花壇から出ようと思った。側に置いていたランタンを手に取り、灯りを移動させたところで"それ"に気が付いた。
……え。嘘でしょう?
ランタンを手にしたまま一度花壇から離れ、青々と茂る緑の壁に、恐る恐る近づいた。
灯りを照らした部分を見て、心臓がドクンと鼓動する。
十数年ぶりに、だれかの手によって生垣が切られていた。
***
……え。嘘でしょう?
ランタンを手にしたまま一度花壇から離れ、青々と茂る緑の壁に、恐る恐る近づいた。
灯りを照らした部分を見て、心臓がドクンと鼓動する。
十数年ぶりに、だれかの手によって生垣が切られていた。
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