君と過ごした最高な日ー残り1ヶ月の恋ー
恋の敵が現れる?!



段々と寒くなり始めた11月。

何度目かの初めての体育祭が幕をあけた。


生徒会長のお言葉。

「宣誓。清々堂々と戦うことをここに誓います」

と、宣言した。


そして、別クラス対抗の戦いが始まった。


私たちのクラスは圧勝。


私とみみちゃんは、バトミントンを選択していた。

みみちゃんのアタック!決めた。

「ピピーッ」

みみちゃんが決めたことで審判の笛が鳴った。

「知里、みみチーム勝利!」


「「いえーい!!」」

私もみみちゃんは、ハイタッチをした。


その時、ふと目線を感じた。


目線の先には……?!生徒会長?!

なんで、私を見てるの?

いや?私のことを見てるんじゃない……?のかな?そうだよ!きっと、違うところを見てるんだよ!うん!

1人で納得をするが、その考えは一瞬で消えた。

生徒会長が、私に近づいてきた。

「1年C組の晴風、知里さん?だよね」

「は、はい」

「ちょっと、来て貰えないかな?」

「え」

生徒会長は、私の隣にいるみみを見て言う。

「ちょっと、この子借りるね?」

「ちょ、何仕出かしたの」と言う顔で見てきたみみちゃん。

私は、首を振る。

「いいよね?」

再び生徒会長は、みみちゃんにそう言った。

みみちゃんは、頷く。



私と生徒会長は、体育館を後にして誰もいない所に歩いていく。

ようやく止まったとは、体育の裏庭。


「あの、先輩」

「なんで、呼び出したのか知りたいでしょ」

「はい」

「気になったから」

「へ?」

「知里ちゃんのこと、入学式の時に見てた」

「へ?!」

「あのさ、」

「はい!」

「俺と付き合ってよ」

「……?!」

「まさか……もう、居るとか」

「……はい」

「残念(´・ω・`)……とでも、言うかと思った?そんなことは、しないよ?」

生徒会長は、私に壁ドン的なことをしてきた。

「俺が、奪うから」そう言い不適切に笑う。

せ、生徒会長……さん?

「あ、俺の名前。3年C組、早瀬彪斗(はやせ あやと)覚えてね?」

「早瀬……先輩」

「彪斗でいいよ」

「彪斗……先輩」

「先輩いらない」

「彪斗……さん」

「それでもいいや。おや?」


彪斗さんは、後ろを見た。

私も後ろを見る。

そこには、淋が居た。

淋は、怖い顔でこっちを見ていた。


「じゃあ、」

彪斗さんは、私の肩を叩いて淋が居る方に歩いていった。

何か……言ってる?

淋は、驚いた顔をしてすぐに怖い顔を彪斗さんに向けた。

そして、彪斗さんは、淋から離れていった。


淋は、私に駆け寄る。

「大丈夫か!」

「うん。助けてくれてありがとう。ねぇ」

「ん?」

「なんて、言われてたの?さっき」

淋は、「何もないよ」と答えた。

「戻ろ」

「うん」


私と淋は、体育の中に戻って行った。



これを境に……彪斗さんは、私に必要以上に話しかけてくるようになった。


お昼を食べて、あれから、別クラスの人と再び戦いを繰り広げていた。


体育祭終了後、1年C組は、トップで幕を落としたのだった_____。


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