君と過ごした最高な日ー残り１ヶ月の恋ー

知里side

残り2年

先輩達が卒業して、私達は2年生に進級した。


その前は、悲惨だった……。


単位は、4人とも大丈夫だったんだけど……


テストが、悲惨で……


これは、やばいっっ！と思って……彪斗先輩にお願いしたんだ(汗)


一応、彪斗先輩のラインは、持っていて……



«彪斗先輩！助けて下さい！»

即答で、ラインの返事が来た。

«どうしたの？！知里ちゃん！»

私は、意をけして彪斗先輩にこう伝えた。

«テストの結果が……やばくて(>_<;)
進級出来るのか不安になってしまって……»

と、伝えた。


そしたら、彪斗先輩は、こう返して来た。

«どのくらいなの？点数»

«……50»と、私は答えた。

«なら！大丈夫だよ！心配しないで！ちゃんと、進級出来るから(*b'v･)b+｡»

«そうなんですか？！»

«そのくらいなら、大丈夫だよ！»

«良かったε-(´∀｀;)ﾎｯありがとうございます！
それと……なんですけど、»

«ん？»

«私の友達が……危ないんですよ(>_<;)»

«……それ、どういうこと»
«知里ちゃんの友達って……もしかして、アイツら？»

«そうなんです……私のお願いだと思って聞いてくれませんか？»

数秒、会話が途切れたけどすぐに返信が返って来た。

«……わかった。

で？なんで、知里ちゃんの友達が、危ないの？
何か、しでかしたの？»

«それが……私以外、15点台なんです»

«単位は？»

«単位は、大丈夫なんですけど……»

«なら、大丈夫»

«え？本当に……ですか？»

«15点なら、全然大丈夫！単位があるなら尚更ね»

«良かったε-(´∀｀;)ﾎｯ

ありがとうございます！彪斗先輩！
安心しました！»

«知里ちゃんが、安心したなら良かったよ。
また、いつでもラインしてきて？»

«はい！»


と、言うことで……！

私達は、無事進級できました！




∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴ ୨୧ ∴∵∴



2年生になって、イベント事は少しレベルを上げてきた。


秋に行われた文化祭なんか、出店を開く事ができたの！

それは、いいんだけど……


当日、彪斗先輩が友達を連れてきて私達の文化祭に来たの！


彪斗先輩は、私を見るなり頬に手を優しくあてられて……


もー、ビックリ！

人前で！だよ？！

顔が暑かったよ……。

だけど、ドキリとしちゃった。


私……彪斗先輩の事が好きになったのかな？

いや！そんなことない！

彪斗先輩は、友達だから！

私の彼氏は、淋だけ。


・・・・・



文化祭が、終わった次の日のこと。

私は、教室に居た。

みみちゃんと明は、風邪を引いてというか……嘘なんだけど、風邪の理由で数日学校に来ない。

いるのは、私と淋だけ。

と、クラスメイト達。

だけど、これも……あと1年で無くなっちゃうのか。

私は、淋を見つめた。

淋は、私に気づく。


「？……どうした？知里」

「うんん？なんでもない」

「そうか。てか、アイツら仮病使って休むなってんの」

「はぁ〜」と淋は、溜息を零す。

淋は、再び口を開く。

「俺達も、仮病で休むか」

「え！」

「冗談。アイツら、今頃……って」


淋は、前の教室に目を送る。


私も、それを見る。


「……！彪斗先輩？！どうしたんですか？！」

「あー、無事進級できたかなーって、様子見に来た。大丈夫そうだね！」

「はい！」

「今日の放課後空いてる？」

「え……っと」

私は、淋を見る。

淋は、何も言わない。

「淋くん。目付き悪！そんなんじゃ、他の人に嫌われちゃうよ？」

「大丈夫です。俺は、知里一筋なんで」

「いいね〜……でも、俺も譲れないから。
じゃ！また、後でね！知里ちゃん♡」

彪斗先輩は、教室を後にした。


淋は、私に言う。

「アイツとまだ、繋がってんの？」

「うん」

「そう。なんか、あったら俺に言えよ？
すぐ、飛んで行くから」

「うん！ありがとうー！」


まぁ、そんなこんなで放課後になり、淋と別れて彪斗先輩にラインを送る。

すぐに返信が来た。


«学校の門で、待ってる»



私は、下駄箱で靴に履き替えて、校門に向かう。

校門には、彪斗先輩がスマホを弄りながら待っていた。

私に気づいた彪斗先輩。


「知里ちゃん、おかえり」

「ただいま……です」

「あはは、じゃあ！行こっか！」


私は彪斗先輩に手を握られてとある場所へと向かった。

誰も居ない路地裏。


……え？


「彪斗……先輩？どうして……こ______」


私は、彪斗先輩にキスを奪われていた。


「あ、彪斗……せ、先輩？！どうして？！」

「早く俺に、しちゃいなよ」


首筋にキスを落とす。


「……先輩！だめ、です！」

「なんで？好きなのに……」


その時、

「おい、何してんだ」

ドスの効いた声が聞こえた。

それを見ると、淋がいた。

居ないはずなのに。

なんで、分かったんだろ。


「あーあ。邪魔が入っちゃった」

「先輩は、誰の女性でも手を出すんですね」


……え。どういうこと？


「ずっと、見ていました。先輩が、する行動を」

「はぁ？」

「可愛い女性には、するんですね。そういうのダメだと思いますよ？」

「……ふん」


え、……なにそれ。酷い！


「あはは！そうだよ！可愛い女の子には手を出す。当たり前だろ？手を出さない子の方がおかしいよ」

「あ”ぁ”」


……り、ん？


「俺は、好きな人にだけやんだよ」


「……」


彪斗先輩は、私を……からかい、遊んでてその反応を見て面白がってたの？……


バコ


「？！知里？！」


私は、彪斗先輩に拳で顔を殴っていた。


「許せない！です！もう、金輪際私に話しかけないで下さい！」


彪斗先輩は、頬に手をあてた。


「くそ！」

彪斗先輩は、その場から逃げて行った。


私は、淋を恐る恐る見た。

淋は、笑顔を私に向けている。


「知里」

「……怒ってる？」

「うんん」と、首を横に振る。

「良くやった！知里」

「えへへ。私、ああいう男大嫌いなんだよね！」

「それでこそ、俺の彼女だ」



こうして、彪斗先輩とは、縁を切って淋と本当の恋人になった。



でも……なぜか、心残りが。


どうして？


その理由は、後程分かることとなる。



それからというもの、私達は、イベント、テスト事を乗り越えた。