君と過ごした最高な日ー残り1ヶ月の恋ー


入学式。


みんなが、体育館に集まっている。

式が始まるんだ。


「えー、ゴホン。我が校に入学したことを心より嬉しく思います。
これからの、学校生活を楽しんでください」

と、教頭先生と思われる先生が、ステージ上に立ちみんなにそう告げた。


「続きまして、校長先生からのお言葉」


校長先生らしきと思われる先生が、ステージ上に立つ。

「皆さん、入学おめでとうございます!
ここでの3年間を共に過ごしていきましょう。校長先生からは、以上です」


こうして、式が進んでいき生徒会長と思われる生徒が前に出てきた。


(うわ〜ぁ……イケメンだ)

アニメから飛び出してきた人みたいだ。


その時、アイツが私を見ていたのを気づかずに生徒会長を釘付けで見ていた。


「新1年生の皆さん。入学おめでとうございます。生徒代表として嬉しく思います。
これからの学校生活を楽しんで行きましょうね。俺からは、以上です」

生徒会長は、ステージを降りた。



そして、式が終わりみんな教室の中。


教室の中でも、担任の先生の話。

「この1年C組担当の上辺彰人(うわべ あきひと)だ。今年の1年間を受け持つことになった。みんな、よろしく」

上辺先生は、学校のことや行事のことを色々教えてくれた。

〝文化祭〟〝クラスマッチ〟〝体育祭〟〝競歩大会〟もあるらしい。

「C組は、授業とか行事は参加自由だ。出なくてもいいし。でてもいい。
C組は、そういうところだ」

単位は、学校に来ていれば進級出来るみたい。


そんな、嬉しいことはないよね!

まぁ、要するに…〝不良教室〟に集められた感じかな。


「とにかく、学生生活は後3年間しかないから思いっきり楽しめよー。
先生からは、以上だ。解散」


上辺先生が、教室を後にしたら教室中騒がしくなった。


私は、みみちゃんの元に行こうとした。

それをアイツが私の目の前に来た。


「おい」

「何よ、朝から。嫌味?」

「嫌味じゃねぇよ。その」

「言いたいことがあるなら、ハッキリと言いなさいよ」

「っ……やっぱ、なんもねぇわ」

ソイツは、頬を赤くして私の前を去って行った。

(何よ、ほんと)

去ったのを確認して、私は今度こそみみちゃんの所に行く。

「みーみちゃん!」

「知里〜あの男は、なんなの💢
しつこいね」

「ほんとなんだろうね。あ、みみちゃん」

「なぁに?知里」

「私達、授業どうする?」

「私?私は、ちゃんと受けるよ?知里もでしょ?」

「私は…」

「サボるの?」

「週に1回は、1日図書館で過ごしてみたいの」

「まぁ、確かにそうだね。私も、そう思ってた。私、知里に合わせる」

「え!いいの?!」

「あったりまえー!だって、友達だもん」



こうして、私たちは授業を出る日を決めたのだった。


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