桜の花びらのむこうの青
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BLTサンドイッチのランチでお腹を満たすと、二人で手を繋いで外に出た。
突然噴き上げた風が私達の前髪を揺らす。
空を見上げると濃い青が広がっていた。
「青いね」
「ああ、とても濃い」
私は彼と顔を見合せて笑った。
彼と共に歩いていく未来に何があるのかまだわからない。
だけど、その先にはきっと笑顔が続いていくはず。
彼のぶれない思いと同じように私も決してぶれないでいれば。
「帆香、これ」
突然、省吾さんが肩に下げていた彼の一眼レフカメラをゆっくりと私に手渡す。
「え?」
「今、松葉杖ついてて片手が利かないから代わりに撮って」
そう言うと、彼は空を指差した。
初めて私の両手に託されたカメラは、思っていたよりずっと重たい。
彼に支えてもらいながら、カメラを空に向けた。
カメラ越しの空は青くてどこまでも澄んでいる。
その時、突風が桜の花びらを一気に空に舞いあげた。
「今だ」
彼の合図でシャッターを押す。
青い空に祈りを込めた。
『ありがとう』と。
☆おしまい☆
最後までお読み頂きありがとうございました。
BLTサンドイッチのランチでお腹を満たすと、二人で手を繋いで外に出た。
突然噴き上げた風が私達の前髪を揺らす。
空を見上げると濃い青が広がっていた。
「青いね」
「ああ、とても濃い」
私は彼と顔を見合せて笑った。
彼と共に歩いていく未来に何があるのかまだわからない。
だけど、その先にはきっと笑顔が続いていくはず。
彼のぶれない思いと同じように私も決してぶれないでいれば。
「帆香、これ」
突然、省吾さんが肩に下げていた彼の一眼レフカメラをゆっくりと私に手渡す。
「え?」
「今、松葉杖ついてて片手が利かないから代わりに撮って」
そう言うと、彼は空を指差した。
初めて私の両手に託されたカメラは、思っていたよりずっと重たい。
彼に支えてもらいながら、カメラを空に向けた。
カメラ越しの空は青くてどこまでも澄んでいる。
その時、突風が桜の花びらを一気に空に舞いあげた。
「今だ」
彼の合図でシャッターを押す。
青い空に祈りを込めた。
『ありがとう』と。
☆おしまい☆
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