ママの手料理 Ⅲ
自分の中に居るもう1人の自分が俺に問い掛けた瞬間、
(うっ、………)
いきなり、猛烈な吐き気が俺を襲った。
(嘘だろ、)
吐き気を催すなんて、数年前のノロウイルスでダウンした時以来ではないだろうか。
しかし、そんな風に余裕を持って考える時間もすぐに奪われて。
…駄目だ、これは早くトイレに行かないと吐く。
瞬時にそう悟った俺はゆっくりと立ち上がり、あくまでも平然を装いながら皆に背を向けて歩き始めた。
他のメンバーは俺が何の気なしに席を外したと思っているのか、
「あ、何処行くのー?いってらー」
等と呑気な声を掛けてきて。
しかしそれどころではない俺は、食堂を出た瞬間からトイレに向かって全力で駆け出し。
死に物狂いで男子トイレの個室に飛び込み、ドアをロックして便座に顔を近づけた瞬間。
「うっ、…っ…おえぇぇっ……」
俺は、朝食と先程まで食べていた昼食を思い切り吐き出した。
(……あー死ぬ…それより何してんだ俺、盗みまであと2日なのに…)
それからしばらくが経ち、胃の中のものを全て吐ききっても尚止まらない吐き気に顔を歪めながら、考えるのは仲間のこと。
(うっ、………)
いきなり、猛烈な吐き気が俺を襲った。
(嘘だろ、)
吐き気を催すなんて、数年前のノロウイルスでダウンした時以来ではないだろうか。
しかし、そんな風に余裕を持って考える時間もすぐに奪われて。
…駄目だ、これは早くトイレに行かないと吐く。
瞬時にそう悟った俺はゆっくりと立ち上がり、あくまでも平然を装いながら皆に背を向けて歩き始めた。
他のメンバーは俺が何の気なしに席を外したと思っているのか、
「あ、何処行くのー?いってらー」
等と呑気な声を掛けてきて。
しかしそれどころではない俺は、食堂を出た瞬間からトイレに向かって全力で駆け出し。
死に物狂いで男子トイレの個室に飛び込み、ドアをロックして便座に顔を近づけた瞬間。
「うっ、…っ…おえぇぇっ……」
俺は、朝食と先程まで食べていた昼食を思い切り吐き出した。
(……あー死ぬ…それより何してんだ俺、盗みまであと2日なのに…)
それからしばらくが経ち、胃の中のものを全て吐ききっても尚止まらない吐き気に顔を歪めながら、考えるのは仲間のこと。