ママの手料理 Ⅲ
自他共に認める程の美形で黄金比の顔、その上筋肉質で長い手足を持ち、彼の屈託ない笑顔には歩く人を振り向かせてしまう程の破壊力がある仁さんと、
看板ホストの座を奪う程のスタイルと実力を持ち合わせ、その白い髪を無造作にかき上げる姿からは最早モデル顔負けのオーラが漂う大也。
同じイケメンの分類に入るこの2人が並ぶと、兄弟と言われても納得してしまいそうになる。
「…それにしても、ジェームズって日本人だったのかよ…紛らわしい名前にしやがって」
ふと隣を見ると、琥珀が3人を睨み…いや見つめながら苦々しい顔を浮かべていた。
「あはは…それはそうだね」
どうフォローしていいか分からなくなり、私は曖昧な笑みを作った。
そんな中、ふとジェームズさんがこちらに顔を向けた。
その瞳は誰かを探すように左右に動き、ある人物の前で止まる。
瞬間、彼は今までの温厚な人懐こい笑みとは違い、まるでご主人様に仕える執事に相応しい、頼り甲斐があり全てを包み込むような笑顔を浮かべた。
「…お久しぶりですね、お坊ちゃま。随分とご立派になられて…」
その少しの揺れを含んだ声は澄み渡り、“お坊ちゃま”と呼ばれたその人が椅子を引いてゆっくりと立ち上がったのが分かった。
看板ホストの座を奪う程のスタイルと実力を持ち合わせ、その白い髪を無造作にかき上げる姿からは最早モデル顔負けのオーラが漂う大也。
同じイケメンの分類に入るこの2人が並ぶと、兄弟と言われても納得してしまいそうになる。
「…それにしても、ジェームズって日本人だったのかよ…紛らわしい名前にしやがって」
ふと隣を見ると、琥珀が3人を睨み…いや見つめながら苦々しい顔を浮かべていた。
「あはは…それはそうだね」
どうフォローしていいか分からなくなり、私は曖昧な笑みを作った。
そんな中、ふとジェームズさんがこちらに顔を向けた。
その瞳は誰かを探すように左右に動き、ある人物の前で止まる。
瞬間、彼は今までの温厚な人懐こい笑みとは違い、まるでご主人様に仕える執事に相応しい、頼り甲斐があり全てを包み込むような笑顔を浮かべた。
「…お久しぶりですね、お坊ちゃま。随分とご立派になられて…」
その少しの揺れを含んだ声は澄み渡り、“お坊ちゃま”と呼ばれたその人が椅子を引いてゆっくりと立ち上がったのが分かった。