没落令嬢は今日も王太子の溺愛に気づかない~下町の聖女と呼ばれてますが、私はただの鑑定士です!~
ジェラールに優しく声をかけられて、オデットは頬に片手をあてながら正直に答える。
「美味しくてほっぺたが落ちそうです。こんな豪華なお料理は初めて食べます」
「それはよかった。後で王城のシェフたちに伝えておこう。きっと喜ぶ。君がここで暮らすようになれば毎日、シェフの料理が食べられるよ」
将来に触れるような話をされてオデットが頬を染めたら、邪魔するような笑い声がした。
オデットからは三つも席が離れているのに、話しかけてきたのはインペラ宰相だ。
「オデット嬢は前菜の段階で感動しているのですか。ログストン家の状況を思えば無理はありませんな。ほっぺたが落ちそうとは、まったく可愛らしいご発言をする」
インペラ宰相の声は大きく、周囲の貴族たちが同調するように笑うので、恥ずかしくなったオデットはうつむいた。
(美味しいと言ってはいけなかったのかしら。貴族たちとの食事は窮屈ね)
オデットが手を止めてしまうと、ジェラールが「大丈夫だよ」と囁いた。
そしてなぜか左隣に声をかける。
「サラさん」
「は、はい殿下」
「美味しくてほっぺたが落ちそうです。こんな豪華なお料理は初めて食べます」
「それはよかった。後で王城のシェフたちに伝えておこう。きっと喜ぶ。君がここで暮らすようになれば毎日、シェフの料理が食べられるよ」
将来に触れるような話をされてオデットが頬を染めたら、邪魔するような笑い声がした。
オデットからは三つも席が離れているのに、話しかけてきたのはインペラ宰相だ。
「オデット嬢は前菜の段階で感動しているのですか。ログストン家の状況を思えば無理はありませんな。ほっぺたが落ちそうとは、まったく可愛らしいご発言をする」
インペラ宰相の声は大きく、周囲の貴族たちが同調するように笑うので、恥ずかしくなったオデットはうつむいた。
(美味しいと言ってはいけなかったのかしら。貴族たちとの食事は窮屈ね)
オデットが手を止めてしまうと、ジェラールが「大丈夫だよ」と囁いた。
そしてなぜか左隣に声をかける。
「サラさん」
「は、はい殿下」