エリート極上男に堅物女で有名な私が何故か執着されています【完】 ~続編更新中~
「――――クソ真面目そうなお姉さんだね」
「は?」
「面白くねーの」
そんなの自分がよく分かってる。
「これですよね、あなたがどうしても必要なものは」
「―――――別に、そんなに必要じゃないけど」
「じゃあどうして?」
「どんな女で妥協したのか確かめたくなったの、それだけ」
「なに・・・言って」
悔しいけどその後の言葉が続かなかった。
常にそのことが疑問の中心にあったからだ。
「あっはは、悩んでる悩んでる。いい気味だね~、まあ精々薄っぺらい愛でも信じてなよ、アホみたいに」
意地悪く笑って見せた穂谷青年は重たい楽譜とCDを片手で受け取り、ひらひらと手を振りながら帰っていった。