エリート極上男に堅物女で有名な私が何故か執着されています【完】 ~続編更新中~
「ちょっと君さ~、彼女に近すぎ。やめてくれないかな?」
津島の肩をトントンさせて、いつものニコニコ顔でそう言ったのはミヲ君だった。
「ああ?なんだよ、おま―――え?」
「だからさ、やめてくれっつってんの」
さっきのニコニコ顔は一瞬にして消え去り、真顔になった顔は凍り付くような目をしていた。
最初は勢いがあった津島だけど、イケメンの怒り顔ほど怖いものはない。
「んだよ、彼氏がいるんなら言えよな!もう少しで男紹介するところだったわ!」
そう言って離れていく元カレ。
完全にミヲ君の勝利だった。
「すみません。彼女が酔っちゃったみたいなので連れて帰りますね。お詫びにここまでの会計は済ませておきますから」
ミヲ君の太っ腹ぶりに湧きたつ同期生たち。
皆に冷やかされる形でその場から連れ去られる形となった。