エリート極上男に堅物女で有名な私が何故か執着されています【完】 ~続編更新中~
手を引かれて連れて来られたのは近くにあったホテルだった。
普通のホテルとは違うそこはベッドがメインにあるような場所。
ミヲ君とこの手のホテルに来たのは初めてだった。
「さあて・・・」
そう言って上着を脱ぎ腕時計などを外していくミヲ君の表情は乏しくて何を考えているのか分からない。
ネクタイを緩めシャツのボタンをはずしていく中でも視線は私のほうを見たまま。
射るような視線がイタ怖い。
「久々だね」
「う、うん」
「忙しかったんだ?」
「まあ、ね」
「へえ、そうなんだ。てっきり仕事で忙しいと思ってたのに、あんな男にスキを見せてるんだもなぁ、しってー腹立ったわ。―――ワヤだな」
?
ミヲ君の言葉が分からない。地元の言葉なのだろうか?
思わずそう言った言葉が出てくるくらい怒っているのかも知れない。