エリート極上男に堅物女で有名な私が何故か執着されています【完】 ~続編更新中~
「お客さーん!久々の来店で嬉しいんだけどさ~、お酒注文してくれないと。ここは居酒屋なんだからさ~」
そう言いながら私には生グレの酎ハイ、ミヲ君には辛口ビールでお馴染みの生ジョッキを持ってきてくれた。
その他にもイカ刺しやそら豆のグリル焼きやえびの生春巻きなど。
私たちがいつも頼んでいた好物が次々と並んでいく。
「いやー、別れたと思ったけど、よかった~。顧客減るとウチ潰れるから、また二人で来てヨ!?頼むからね、ほんと!」
相変わらずの調子な店員さんに顔を見合わせ微笑む。
「じゃあ、これからも宜しく」
「うん、こちらこそ」
足りないものは信じる心。
身体の繋がりを優先してしまった私たちには間違った選択だったと、いまなら分かるのにあの時は流されてしまった。
今度はきちんと見極めよう。
簡単な別れを選択する憐れな心を育てないためにも。
目の前の”元”エリート男と極上の愛を――――
エリート極上男に堅物女で有名な私が何故か執着されています
――――終わり――――