エリート極上男に堅物女で有名な私が何故か執着されています【完】  ~続編更新中~


「ありがとう、すげぇうれしい。―――――・・・ん?あれ?勘違いって言わなかった?―――誰に何を吹き込まれたの?」

「あー、えっと―――、確かね、ミナさんの友人の男の子で、名前は—――」

「もしかして穂谷?」

「うん、そうだ。確かそんな名字だった気がする」

「あいつに、何言われたの?」

「だからその・・・大したことは言われてません。でもそれが勝手に勘違いして私が放った酷い言葉に繋がった訳です。――――本当にごめんなさい」



「はあ~~~~~~~~~、そうか、そいうことか・・・・」

「なんだかごめん」

「いや、それは仕方ないよ、勘違いしてもおかしくない。あいつは俺たちの崩壊を狙って言ったんだと思う」

「崩壊?―――それはどういう事?」


どうして私たちを崩壊させるの?彼にとって何のメリットが?


「おれ、あいつに告白されてたんだよね」

「え、穂谷君に?男の子だよ?」

「うん」

「いつ?」

「初めはあの時から遡って二年前。ミナたちが高3の時だね」

「初めはって」

「うん、何度も断った。おれ、男とか無理だったし」

「そうなの・・・」


しばしの沈黙。

その時、失礼しまーすと元気な声で入ってきたのは顔馴染みの店員さんだった。

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