エリート極上男に堅物女で有名な私が何故か執着されています【完】  ~続編更新中~


「わるい、気分悪かったろ?」

帰りの車内でミヲ君が申し訳なさそうに謝罪してくる。

「ううん、全然大丈夫だよ?」

「美湖はな、自分が中心じゃないと気が済まないんだ。我が妹ながら情けない事だけど子供のまま大きくなってしまってね。また無意識なのが更に最悪だよな」

「そんなこともなかったよ?自分をしっかりと持ってる人だとは思ったけど」

「そう?親父があいつにデレデレでね、甘やかしすぎたんだ」


確かに、飛び切りの美女だった。

ミヲ君の弟妹さんたちは皆顔が整っているけど、美湖ちゃんは特に別格。

なんでも父親が若い時、男をも惑わす色男と騒がれた人のようで、美湖ちゃんはそんなお父様の生き写しなのだそうだ。

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