エリート極上男に堅物女で有名な私が何故か執着されています【完】 ~続編更新中~
タクシー代を半分払おうとしたら止められた。
申し訳ない気がしたけど、ここは素直に甘えとく。
この甘い雰囲気を壊してしまうのは勿体ない気がしたから。
料金を払わずに車から出てきたミヲ君。
一瞬”?”が頭に浮かんだけど、デキる男だから事前に支払っているのだろうと勝手に解釈した。
「今日は嬉しかった。ありがとうね葵」
「ん?」
「来週から実家帰って仕事手伝うからさ、その前に返事が聞けて良かったよ」
「あ、うん。また行くんだね、北海道。9月いっぱいだっけ?」
「うん。仕事終わりに秋祭りがあるからさ、それが終わったらこっちに帰って来るよ」
これからしばらく会えないんだ。
だからこそ今夜は気持ちも身体もミヲ君と一緒になりたかった。
「じゃあね、気をつけて帰るんだよ?」
「え―――帰るの?」
「うん、帰るよ?」
「そ・・・そう」