ゆっくり、話そうか。
日下部とのいくつかの思い出をかき漁る。
あ、と思わしき出来事はあった、が、それもこれも全部どれも、やよいの気持ちが離れていくのが嫌なだけで繋ぎ止めるためにやっていたと思っていたあれやこれ。
なのでどれも直結しなかった。
「いや、全然まったく、微塵もバレてへんで?」
「よかったよ、園村さんが鈍くて」
柔らかく、情けなさも混ざった顔で笑う日下部が愛おしい。
「や、わかんにくいだけちゃう??日下部くんほんまにわかんにくいで?」
「誰にでも気軽に触らないし、キスもしないよ?」
日下部の顔が近づき、空いていた方の手で唇をなぞられる。
やよいの唇がうっすら開いて、白い歯が覗く。
「君が初めてって言ったよね?」
君はキス魔だなんだと難癖つけてきたけれど、は、自分に完全は非があるので控えた。
やよいにぐっと近づき、頬に手を添える。
「魅てたよ、ずっと、あれから」
コピー室で一緒になってからずっと、日下部は自分でも信じられないくらいにやよいを追っていた。
気にしていた。
真っ直ぐに見つめてくる瞳がよく喋るから、呼ばれている気がして。
窓に向かって外を眺めるのではなく、その瞳を自分に向けろと、そしてなんでそう真っ直ぐなのか教えろ、と、思っていた。
結果はいつも日下部から逸らさせられることに。
「なんでいつも目を逸らさないのか、不思議で仕方なかった。だから絶対先に逸らさせてやるって最初の頃は思ってた」
あ、と思わしき出来事はあった、が、それもこれも全部どれも、やよいの気持ちが離れていくのが嫌なだけで繋ぎ止めるためにやっていたと思っていたあれやこれ。
なのでどれも直結しなかった。
「いや、全然まったく、微塵もバレてへんで?」
「よかったよ、園村さんが鈍くて」
柔らかく、情けなさも混ざった顔で笑う日下部が愛おしい。
「や、わかんにくいだけちゃう??日下部くんほんまにわかんにくいで?」
「誰にでも気軽に触らないし、キスもしないよ?」
日下部の顔が近づき、空いていた方の手で唇をなぞられる。
やよいの唇がうっすら開いて、白い歯が覗く。
「君が初めてって言ったよね?」
君はキス魔だなんだと難癖つけてきたけれど、は、自分に完全は非があるので控えた。
やよいにぐっと近づき、頬に手を添える。
「魅てたよ、ずっと、あれから」
コピー室で一緒になってからずっと、日下部は自分でも信じられないくらいにやよいを追っていた。
気にしていた。
真っ直ぐに見つめてくる瞳がよく喋るから、呼ばれている気がして。
窓に向かって外を眺めるのではなく、その瞳を自分に向けろと、そしてなんでそう真っ直ぐなのか教えろ、と、思っていた。
結果はいつも日下部から逸らさせられることに。
「なんでいつも目を逸らさないのか、不思議で仕方なかった。だから絶対先に逸らさせてやるって最初の頃は思ってた」