エリート警察官は彼女を逃がさない
二か月もの長い間、美緒のことを忘れたことはなかったが、危険が及ぶ仕事のため連絡すら取れなかった。こんな俺を美緒は待って居れくれるだろうか?
そんな不安と戦いながら職務に全うしていたが、ついに俺は撃たれるという最後を向かえた。
初めて死を実感した時、今まで親に反抗してきたことがどれほど未熟で小さいことかを思い知った。
そして、美緒に会いたい。それだけった。
幸い防弾チョッキもあり左腕をかすっただけの銃弾。手術も終わり消毒の匂いが充満する病院で目を覚ました時、俺は公安をやめることを決心していた。
『結婚したい人がいる。それを認めてもらえるなら本庁で全力で職務を全うする』