溺愛体質の先輩が甘くするのは私だけ。
「な、なに言ってるんですか!?」


バッと起き上がるも、力が入らなくてそのまま倒れそうになってしまう。


「真白ちゃん!危ない……!」


先輩が支えてくれて、どうにかゆっくり寝っ転がることができたけれど……。


……いま、千星先輩と2人きりがいい。


「あ、ありがとうございます」

「ううん。大丈夫?寝てていいよ」

「い、いえ……もうだいぶ寝ましたので……」

「そう?じゃあ眠くなったら勝手に寝ていいからね」

「ありがとうございます」


先輩は、本当に優しい。

けど……そんな先輩に嫌なことをする、白鷺さんは許せない……!!

どうにかして、話をつけないと……。


「そういえば、千星、生徒会長の仕事は?」

「そんなのいまはどうでもいいだろ」

「いや、大事じゃないか?俺が真白ちゃんを見てるから———」

「出てけ」


……この2人、なにかあったのかな……?


やっぱり、千星先輩が一方的に嫌がってるようにも見えるけど……。
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