溺愛体質の先輩が甘くするのは私だけ。
千星先輩が家まで送ってくれると言うので、私はお言葉に甘えていまは車に乗らせてもらっているところだった。


先輩はなんだかとっても眠そうにしている。


「先輩……?」

「……ふぇ……?どうしたの……?」

「っ……!」


キュンッ!


せ、先輩……!可愛いっ……!!


「……ふぁ……真白ちゃんいい匂い……可愛〜……」


ほ、本当に可愛すぎるよ千星先輩……!!


……あれ……!?


先輩、寝ちゃった……!?


その時だった。

先輩が、私の肩に頭を乗せて寝てしまったのだ。


嫌ではなく、むしろとっても嬉しい……!

けどっ……!!


先輩の綺麗なお顔がすぐ隣にあって、とっても可愛くて、とってもドキドキするっ……!!


ずっとこのままでいたい気持ちと、ドキドキに耐えれるかわからない気持ちで、もう頭の中がぐちゃぐちゃになりそうだった。





家に着く頃には先輩はもう起きてしまったけれど……こっそり、写真を撮ることに成功した……!

この写真をお守りに、これからも頑張ろうなんて思っている私。


……いままでにないくらい、幸せ……!!

< 144 / 150 >

この作品をシェア

pagetop