溺愛体質の先輩が甘くするのは私だけ。
先輩が、この場に現れてくれて……。


会えて、心の底から喜んでいる自分もいる。


ほぼ毎日と言っていいほど、い〜っぱい会ってるのに、それでも……ずっと一緒にいたくて、会えたらとっても嬉しくて……!!


ああっ……私、先輩にベタ惚れだっ……!!


「……アンタらが惚気てるのはわかったけど……真白ちゃん、僕が一番カッコいいよね?」


ズンズンと近寄ってきて、ものすごい圧をかけながら私にそう問う先輩。


「あ、当たり前じゃないですかっ……!せ、先輩は、世界一カッコいいですっ……!」


ぎゅっとスカートの裾を握って、先輩にそう言った。

「……え、なにそれ……可愛い……」


先輩は自分から聞いてきたくせに、ポカンとして顔を少し赤らめていた。


「ほらほら惚気てないで買うよ」


東さんがそう言って、私たちは全員で買い物をすることになってしまった。





その後、買い物が終わりカップル同士で解散。

< 143 / 150 >

この作品をシェア

pagetop