雨降る日のキセキ
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それから何時間経っただろう。
家にはお母さんがいるから帰るに帰れなくて、ずっと公園で時間を潰していた。
もうそろそろ部活が始まる頃だろう。
「…帰ろうかな…」
部活を無断で休むのは気が引けるけど、今さら学校に戻る気力なんてない。
ベンチに座っていたせいで痛くなったお尻を上げ、スカートの汚れを払う。
制服はこんなに簡単に乾くのに、心はいつになっても沈んだままだ。
今日の出来事は、嫌がらせからいじめへと段階が移り変わった瞬間だった。
これからどうやって過ごせばいいんだろう。
もし夏菜や先生に相談したら、もっと酷い目に遭わされるだろう。
「はぁ…」
もう…どうしたらいいのかな…。
わかんないや…。