魔法石の錬成修行(別の魔法石問題・その2)
検査のOKがでたようなので、
問診票の記入をすぐにするように、言われた。

そのまま看護師さんに促されて、
別の処置室に連れていかれた。

血液を3本取って、
その都度、名前を確認される。
そのまま、点滴になった。

「名前をお呼びするので、
待合室で問診票を書いてくださいね」
処置室を出るが・・・
点滴台、バック、コート、傘、
問診票の紙ばさみ。

点滴の腕は動かせない。
点滴台の下部の引っかける部分に、
コートと傘とバックを、無理にかけてキャスターを転がす。

待合室は人でごった返している。
人との接触がコワイ。
神経を使う。
座れる場所を探したが・・ない。

しんどい・・・
ようやく、遠くの隅の椅子が空いたので
ゆっくり移動した。

座ると、すぐに問診票の記入を
しなくてはならない。
アレルギーの有無、薬の服用、妊娠の有無など。

特に造影剤については、同意書に署名した。
造影剤はヨードを使う。

母が、がんで闘病中の時
造影剤のヨードで副作用が
出たため、
使えなかった事を思い出した。

看護師さんに名前を呼ばれた。
ああ・・遠いのだ。
そう思って立ち上がると、
看護師さんの方から、小走りで来てくれた。

親切だ。

「検査室に行って、その受付に
この問診票を出してくださいね。
検査室の場所は・・・」
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