友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
そう言うやいなや、不良はわたしをベンチに押し倒した。


背中に伝わるベンチの硬さと突然の衝撃に、思わず顔がこわばる。

そして、3人がかりでわたしを押さえつけた。


「…やめてっ!離して!」


精いっぱい手足をばたつかせてみたけど、まったく歯が立たない。


「大人しくしてろっ。悪いようにはしねぇからさ」

「そうそう。オレたちが、ちょっと遊んでやるだけだから」

「叫んだって、この屋上にくるヤツなんかいるわけねーだろ!」


ゲラゲラと笑いながら、3人はわたしを見下ろす。


――すると、そのときっ。


「……うっ…!!」


まるで針で刺したような鋭い頭痛がして、わたしは表情を歪ませた。


ベンチに押し倒されたときに、頭を打ったせいなんかじゃない。


…この痛みっ。

前にもあった…。
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