友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
あれは、万里くんのバイクに乗ろうとしたときだっ…。


あのときはすぐに痛みは消えたのに、今回はなかなか治まってくれない。


「…なんだ?仮病か?」

「そんなことしたって、ムダムダ〜♪」


痛みに苦しむわたしを見ても、3人は力を緩めてはくれない。


これが仮病なら、どんなによかったことか…。

だけど、…そんなんじゃないっ。


「……ッ…!」


なおも顔を歪めるわたしの異変に、ようやく不良たちもなにかが変だと気づく。


「お…おいっ。なんか…ヤバくね?」


不安そうに顔を見合わせる3人。

わたしから離れてくれたのはいいものの、どうしたらいいのかわからず、ただ突っ立っているだけだ。


わたしはというと、あまりの痛さにその場から動くことができず、ベンチに塞ぎ込む。


この3人に助けを求めたいくらいだけど、なにもしてくれない。
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