友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
「あ、そーだっ」


突然、一之瀬くんに呼び止められ、不良たちの肩がビクッと反応する。


「これ、もらってくから」


一之瀬くんは不良のズボンのポケットに荒々しく手を突っ込むと、中から小銭を奪い取った。


そうして、やっとのことで一之瀬くんから解放された不良3人組は、あっという間に逃げてしまった。


不良からお金を奪って、…カツアゲ?なんて思ったけど――。

そのお金を手にしてやってきたのは、わたしの前。


「気がついたんだ。もう平気?」

「う…うんっ。おかげさまで」

「それならよかった。…あと、これっ」


そう言って、一之瀬くんは不良から奪い取った小銭をわたしに差し出した。

一之瀬くんの手のひらにあったのは、1枚の百円玉と3枚の十円玉。


「食べかけのパン、あいつらのせいで落としたんじゃねぇの?その弁償代ってことで」
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