友達の彼氏だと思ってた同級生は、私を溺愛する最強総長さまでした。~ONE 史上最強の暴走族~
そういえば、わたしが購買で買って食べていた練乳クリームパン――。

さっきの騒動で不良たちに踏んづけられて、とてもじゃないけど食べられない状態になってしまった。


一之瀬くんは、落ちていたパンの残骸からそれを察してくれて、練乳クリームパン代の130円分を取り返してくれたんだ。


カツアゲかと思ったけど、そうじゃなかった。

すべては、わたしのためだったんだ。


「…ありがとうっ」


なくてもそんなに困らないような…たった130円だけど。

わたしにとっては、とても大事な130円に感じた。


「大したことねぇよ。それに、数学のお返しだから」

「…お返し?」

「ああ。教科書貸してくれただろ?そのお返し」


あんなの、隣が一之瀬くんじゃなくてもだれだってするのに。

それに、半ば強引に一之瀬くんが教科書を奪い取っただけなのに。
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