『始まったふたり。』最後から、始まる。ー番外編ー
オレと歌笑は
同じ高校で
3年間同じクラスだった
クラスメイト
学校では
特別仲が良かったわけじゃなかった
でも
特別な関係だった
オレは
担任の先生が好きだった
歌笑は
そのクラスの
ただ生徒のひとり
先生からしたら
オレもクラスの生徒のひとりに過ぎなかった
それでも先生に恋をしてた
オレの初恋だった
オレは陸上部で
高1の夏くらいから
思うようにタイムが伸びなくて
走れない時期があった
走っても走っても
どんどんタイムが悪くなる
これ以上走っても意味あるのかな?
もぉ止めようかな
落ち込んでた時
先生が励ましてくれた
「大丈夫!
頑張ってる人は、絶対大丈夫だから!」
オレの背中に手を当てて
先生は言ってくれた
なんの根拠もないその言葉
オレは単純に信じて
また頑張ろうって思った
それから
単純に
先生のこと
好きになった
クラスの生徒のひとりじゃなくて
先生の特別な存在になりたいな…って
本気で思った
先生は陸上部の顧問と
付き合ってるって噂があった
でもそんなの噂だし
絶対先生を振り向かせるって
頑張った
大丈夫なんだよね?先生
頑張ったら絶対
オレのこと
好きになってくれる?
頑張る理由は
先生だった