『始まったふたり。』最後から、始まる。ー番外編ー
ふたりでアパートから出た
「ちょっとコンビニ行くみたいな格好だね」
歌笑が言った
「まぁ、川行くだけだしね」
「川まで何分ぐらい?」
「歌笑の足だと20分…それ以上かかるかな…」
「杉山が走ると?」
「5分ぐらい」
「速い!」
歌笑が笑いながら
オレの手を掴んできた
ちょっとドキドキする
中学生かオレ
「疲れたら言えよ」
「言ったらどーするの?
杉山おんぶしてくれるの?」
「いいよ」
「じゃあ、疲れた」
「え、もぉ?」
「ウソ」
歌笑
かわいい
歌笑の手を繋いだまま走った
「キャーーー…
杉山速いよー…
…
まって…まって…
…
私、地面に、足ついてないかも…
…
キャーーー…杉山…」
歌笑の声と髪が
風になびく