ご主人様は、専属メイドとの甘い時間をご所望です。〜無気力な超モテ御曹司に、イジワルに溺愛されています〜
最近わかったこと。
未紘くんは自分がいちばんじゃなきゃ嫌みたい。
今もわたしがそばを離れてるのが不服なのか、不満そうな顔をしてる。
「ねー、湖依はいつになったら俺の相手してくれるの?」
「お皿片づけるのが終わってからです!」
「俺は皿以下ってことですかー」
拗ねモードに入ってるときの未紘くんには、何を言っても敵いません。
少しお皿が残ってるけど、切りあげて未紘くんのそばに行こうとしたら。
急にひゅっと目の前を何かが通った。
え、今のはいったい……。
しかもちょっと大きくて黒いやつだったような。