俺の側にずっといろ、生涯お前を守る
私を感じさせてくれている男性は、真山亮、三十歳。

父が雇い入れた私のボディーガードである。

ボディーガードがなんで私を抱いているのか。

私はある日、お父様に一人暮らしを提案した。

「バカもん、一人暮らしなど許せるわけがないだろう、お前は一生わしの側から離れることは許さん」

「お父様、私、このままだと結婚出来ません」

「け、結婚?」

「そうです、私だってもう三十八歳です、恋をして結婚したいです」

「そんな相手がいるのか」

「まだいませんけど、でも今のような生活をしていたら出会いもありません」

「それでよい、お前は男の手に触れさせたくない」

もう、信じられない。

私は男性とキスも経験ないまま年老いていくの?

そんなことを考えていた。

そんな矢先、父親はある男性を家に向かい入れた。

「まりえ、ここに座りなさい」

応接間に通されて、私の向かい側のソファに座っていたのが背が高く、ガッチリした体格のイケメン男性だった。

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