俺の側にずっといろ、生涯お前を守る
「私、一人暮らしするので、ここを出て行くの」

「自分の行動に対してお怒りなら謝ります」

「そうじゃないの、私が真山さんのマンションにいると、彼女と会えないでしょ、だから私が出て行くの」

「ちょっと待ってください、自分には彼女はいません」

「さゆりさんは彼女でしょ」

「違います、さゆりは自分の義理の妹です、親父が連れ子がいるお袋と再婚して、その連れ子がさゆりです、親父はすでに他界しています」

「それならご家族いるってことよね」

「お袋とさゆりとは血の繋がりはありませんし、生活も別ですから」

「私のために可愛い妹さんに我慢させるのはかわいそうよ」

「あんなことがあった後に、まりえさんを一人にはさせられません」

真山さんは私の手を引き寄せ抱きしめた。

「俺が一生守って行くからここにいてください」

真山さんの力強い言葉にドクンと胸が高鳴った。

同時にお腹に虫が鳴った。

真山さんはクスッと笑って「すぐ飯食いましょう」とキッチンに向かった。

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