俺の側にずっといろ、生涯お前を守る
「あの、ゆかりさん、真山さんとお知り合いなの?」
「そうなんです、高校の同級生なんです、ね、真山くん」
「真山くん!」
「あ、そう」
「まりえさんがすごく綺麗だからって、大丈夫?」
「大丈夫だよ」
しばらくまりえさんをじっと見つめてしまった。
「ボディーガードさん、そろそろ出発しないとお見合いの時間に間に合わないわよ」
俺はゆかりに言われて我に返った。
「まりえさん、行きましょうか」
「うん」
まりえさんは気乗りしない様子がありありと感じられた。
まりえさんを車までエスコートして、後部座席に座らせた。
お見合いのホテルまで俺とまりえさんは一言も話さなかった。
俺はまりえさんを連れてその場から消えたかった。
惚れた女が今まさに他の男とお見合いをしようとしている、多分まりえさんはこの男と結婚するだろう。
他の男のものになるくらいなら、いっそこの場から連れ去りたいとよからぬ妄想が俺の脳裏を駆け巡った。
駄目だ、そんなこと出来るわけがない。
「そうなんです、高校の同級生なんです、ね、真山くん」
「真山くん!」
「あ、そう」
「まりえさんがすごく綺麗だからって、大丈夫?」
「大丈夫だよ」
しばらくまりえさんをじっと見つめてしまった。
「ボディーガードさん、そろそろ出発しないとお見合いの時間に間に合わないわよ」
俺はゆかりに言われて我に返った。
「まりえさん、行きましょうか」
「うん」
まりえさんは気乗りしない様子がありありと感じられた。
まりえさんを車までエスコートして、後部座席に座らせた。
お見合いのホテルまで俺とまりえさんは一言も話さなかった。
俺はまりえさんを連れてその場から消えたかった。
惚れた女が今まさに他の男とお見合いをしようとしている、多分まりえさんはこの男と結婚するだろう。
他の男のものになるくらいなら、いっそこの場から連れ去りたいとよからぬ妄想が俺の脳裏を駆け巡った。
駄目だ、そんなこと出来るわけがない。