キミの同担拒否
「...あら悠李!おはよう」

「......おは、よう」


昨日泣き叫んでいた母さんが目の前で、まるで何も無かったように微笑んでいる。


おれは夢でも見ていたんだろうか



けど、一つだけくっきり見えた、右腕の切り傷。

そんな傷、昨日までなかった。



おれは勇気を出して聞いてみたんだ。

「......その傷どうしたの?」

「昨日何も無いところで躓いて転んじゃったのよ」


絶対嘘だ。

転んでてできる傷じゃない。



「...悠李?今日クマ酷いわね?.........まさか、夜中まで起きてたりしないでしょうね?」


その瞬間、全身に鳥肌が立った。

母さんが目を見開いて、俺を殺しそうな勢いで俺を見てる。

母さんの言い方から、きっと夜中のあの出来事は俺には知られたくないことなんだ。


落ち着け、俺。


「...ん〜、昨日はいつもより少し遅い9時30分くらいに寝たからかなぁ?社会の参考書をめちゃくちゃ面白くて...」

「......ああ、そう。」


母さんはもう俺の言葉の前半だけ聞いて、興味を失ったように、付いているテレビの方へ視線を向けた。



いつになっても俺の体の震えは止まらなかった。


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